ワールドバレエデー2023 はしばみランキング!

はしばみの独断と偏見で色々ランキングを作ってみました

目次

クラスレッスン ベスト3+おまけ

レッスンを観れるのはWBDの最大のお楽しみです。レッスン内容はもちろん、コーチとダンサーの関係性や、カンパニーの特徴が見えて興味深いですよね。

1位 ジル・イゾアール

パリ・オペラ座バレエ
エネルギーに溢れたジル先生のフルレッスン。上達するための心と身体がめちゃくちゃ鍛えられそう。

2位 エルンスト・マイズナー

オランダ国立バレエ
エルンスト先生は引っ張るレッスンではなく、ダンサーが自身に向き合うようなレッスン。よくできている時の声掛けがさりげなく優しい。

3位 ベルニス・コピエテルス

モナコ公国モンテカルロバレエ団
ベルニスの芸術的なレッスン。彼女は姿だけでなく声も素敵。伝統的に長身で性を超越したような美しく個性的なダンサーが集まるカンパニーなので、クラスレッスンという名の作品を見ているようです。

おまけ マルセロ・ゴメス

ゼンパーオーパー・バレエ(Semperoper Ballett)はWBDのウェブサイトに特に参加が表明されてなかったのですがWBDに寄せてYouTubeでライブ配信をしています(そういうカンパニーは他にもあります)。それでおまけにしましたが、そうでなければレッスン自体は一番好みなので2位かな。パリ・オペラ座は大スタープリンシパルが参加しているので、やはり1位は不動で。

コーチは今シーズンから芸術監督のマルセロ・ゴメス、ピアニストはジャンマルコ・ルゲッティ。特にマルセロのファンでもないのですが、いい声ですねー。そこ?!と思った方、ぜひ彼のレッスン中の声を聞いてみて下さい(笑)きっと共感して下さるかと…

もちろんそれだけではないですよ。ウォームアップからレヴェランスまで、全てのシークエンスが美しくて、お手本を見せてくれながら、「いい声」で、このエクササイズ中に注意すべき点を的確かつ簡潔に伝えるのです。その内容が素晴らしくてぐっと来ます。ピアノも推進力のある生き生きとした演奏で好みですし、レッスン映像なのに耳だけでも楽しめるという。きれいなダンサーもいますよ。視聴おすすめです!

ピアニスト ベスト3

1位 オーストラリア・バレエ

素晴らしいピアニストが2人も登場したオーストラリア・バレエを1位にしました。レッスンと《マルグリットとアルマン》のリスト:ピアノ・ソナタロ短調を弾いたアンドリュー・ダンロップ、《ザ・ドリーム》のメンデルスゾーン:夏の夜の夢を弾いたピーター・ウィルソン

レッスンは心踊るアレンジ満載ですが、効果的な演奏ばかりでした。その後リハーサルでリスト、メンデルスゾーンと続き、3時間の配信のあいだ耳が喜び続きました。

2位 ウィーン国立バレエ

イゴール・ザプラヴディンのダイナミックでゴージャスな演奏のレッスンで気分があがりますね!

3位 オランダ国立バレエ団

レッスンと《ジゼル》のリハーサルピアノストはオルガ・コツィアニノヴァ。レッスンではうっとりする音色で、ダンサーが気持ちよく自分の身体と向き合えるアレンジです。《ジゼル》のAct2はちょっとゆっくり弾きすぎて踊りが間延びしてしまいましたが、聴いているだけなら繊細なタッチを楽しめました。

プリンシパル・ダンサー ベスト2

1位 ウィリアム・ブレイスウェル

英国ロイヤル・バレエ《ダンテ・プロジェクト》のリハーサル(1:26:00くらいから)
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2位 オリガ・スミルノワ

オランダ国立バレエ団《ジゼル》のリハーサル
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これからが楽しみなダンサー ベスト2

1位 ルカ・フェロ

サンフランシスコ・バレエのクラスレッスンではテイラー・スイフトのTシャツを着ています。伸びやかに気持ちよく踊っていますね。アダジオもジャンプも回転も全部いい。

2位 佐々木須弥奈


英国ロイヤル・バレエの《アネモイ》で観れます。
自然な表情とダイナミックな動きがとてもいい。

リハーサル・コーチ ベスト3とおまけ

1位 ダーシー・バッセル

バーミンガム・ロイヤル・バレエ《眠れる森の美女》
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2位 ローラン・イレール

バイエルン国立バレエ《ル・パルク》のリハーサル
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3位 リアン・ベンジャミン

ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(RAD)《ジゼル》のヴァリエーションのレッスン
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おまけ クリストファー・カー

今年はオーストラリア・バレエのフレデリック・アシュトン《ザ・ドリーム》コール・ド・バレエのリハーサルで登場。78歳、なんてパワフルなんでしょう。今時はこの感じって好き嫌いあると思うんですけど、アシュトンのスタイルを指導するにはこうでなくちゃね、と経験値の高さを尊敬します。ニコリともしないで大声で呟くユーモアや皮肉がクスッとするし、ダンサーたちのレッスン後の高揚した笑顔が充実したレッスンを物語っていると思います。2:35:00くらいから。

舞台で観たくなった作品

英国ロイヤル・バレエの《ダンテ・プロジェクト》
アクラム・カーン《ジゼル》
オランダ国立バレエ団の《ジゼル》
マルコ・ゲッケ《ワイルド・ストーリー》
アズール・バートン《Mere Mortals》
ヨハン・インガー《カルメン》
デヴィッド・ビントレー《クリスマス・キャロル》
ロルカ・マシーン《ゾルバ》

MC ベスト3

ほとんどがダンサーをMCにしています。時々、プロのアナウンサーとダンサーという組み合わせや、芸術監督、というカンパニーもありました。私が票を入れるのはMCを任された若手のダンサーたちです。

1位 オランダ国立バレエ団

コーナー・ウォルスリー(コリフェ)が1人で全編を担当。バレエマスターやプリンシパル、バレリーナの持ち物チェックや同僚へのインタビュー、衣装のフィッティングの舞台裏など、カンパニーのプレゼンテーションをコーナー君がリラックスした笑顔で行っていて、プロのMCか俳優みたいです。ライブ映像ではないですが、ところどころライブ映像なのかな?と思わせるような自然な流れなのに無駄がない、1時間の映画を見ているようです。

2位 デンマーク王立バレエ

プリンシパルのJonathan、コール・ド・バレエのMathieuとFionaが、カンパニーや王立劇場についてツアーをしながら、にこやかに穏やかに上手に説明する様子がとても素敵です。いい環境で仕事が出来ていて、歴史のある自分のカンパニーを愛しているんだな、とあたたかい気持ちになりました。

3位 サンフランシスコ・バレエ

アンジェラ・ワトソンとナサニエル・レメスの2人で担当。3時間の配信で途中ライブ配信でない映像もあり、自分が踊っているときに自虐ネタやバレエあるあるを小さい声で話していてチャーミングでした。

びっくり番外編

香港バレエ団にマリアネラ・ヌニェス登場

香港バレエ団はクラスレッスンの配信でした。好みに合わないので観るのやめようかな…と思いながら、念の為配信のキャプションを読んでいたら「インターナショナル・ガラのスペシャルゲストが参加してます」って書いてあるのです。えーーー、もしかしてガラの出演で香港にいるマリアネラ・ヌニェスがこの中に?!と目を皿のように観ていると、プリエの時にコーチの背後の黒い壁の前のバーにネラ???と思われる人物が。

8分くらい経って、はっきりと美しいお顔と名前のキャプションが写りました。その後もネラを観たい一心で1時間20分間、姿を追い続けました。もちろんHKバレエの配信なので、当然ですがほとんど映りません。それでも、時々遠くにぼんやりと完璧な軌跡を描くつま先や、ウォームアップする様子を見ることができました。去年のセプタイム・ウェブレ芸術監督のレッスンはとても良かったので、今年も見たかったな。

センターではタンジュとワルツの一部だけ美しいお姿を楽しませてもらえました。本番を控えてますからほとんどレッスンには参加していません。それでもセンターは全体が写っているので、ポワントを履いたり、ドンキのマークをする姿が観れて、もっと観たいと渇望を覚えつつも、ウォーリーを探せ的に?ある意味とっても楽しんでしまいました。

このレッスンの後にネラのリハーサルのようで、レッスンの最後にチュチュ・ボンに着替えたネラを観れました〜

はしばみの総合ランキング ベスト2

1位 英国ロイヤル・バレエ

5時間ものライブ配信を行い、ワールドバレエデーをリードして盛り上げた功績が偉大過ぎます!!ロイヤル・バレエ愛してます。ありがとう!!!
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2位 オランダ国立バレエ団

映像の構成、内容と完成度が最高です。「バレエを美しく見せる」洗練されたカメラワークも素晴らしい。1時間の映画のようです。
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