World Ballet Day2023 アメリカ大陸から24カンパニー

目次

BalletX

バレエ・エックスはフィラデルフィアに拠点を置くコンテンポラリーのダンスカンパニー。

Orlando Ballet

オーランド・バレエはFacebookで4時間強の配信をしました。クラスレッスン、カンパニーツアー、くるみ割り人形のスタジオリハーサル。

The Washington Ballet

ワシントン・バレエはアーカイブを見つけられませんでした。

Philadelphia Ballet

フィラデルフィア・バレエはPBIIの若いダンサーの約17分の短い時間ですが、スタジオリハーサルを配信。 アンヘル・コレーラ芸術監督版《白鳥の湖》のパ・ド・ドゥ、《コッペリア》のフランツのヴァリエーション、《眠れる森の美女》結婚のパ・ド・ドゥ、《On Cloud 9.》です。

Texas Ballet Theater

テキサス・バレエ・シアターはクラスレッスンとベン・スティーブンソン《くるみ割り人形》雪のシーンのパ・ド・ドゥのスタジオ・リハーサルを配信。

Alonzo King LINES Ballet

アロンゾ・キング・ラインズ・バレエは、振付家のアロンゾ・キングによって設立されたサンフランシスコを拠点とするバレエ・カンパニーです。《ディープ・リバー》の映像をまじえながら、アディ・シソコとシュアイブ・エルハサンのインタービューの配信です。アディはとても美しいダンサーで、もっと映像が見たかったです。

Ballet West

バレエ・ウエストはユタ州ソルトレイクシティを拠点とするアメリカのバレエ団です。フルクラスのレッスンを配信。舞台上のレッスンなんですが、離れた固定カメラの撮影なので、エンターテイメント性が低くバレエ・ウエストのファンじゃないと見続けるのは辛いと思います。でも人手やノウハウがないと難しいことだと思うので、今回は参加したことに意義あり、ということで。

Ballet Arkansas

バレエ・アーカンサスは7時間越えの配信!最長かな?ナイス・チャレンジ!

Miami City Ballet

マイアミ・シティ・バレエは、フロリダ州マイアミビーチが拠点のカンパニーです。インスタグラムで配信でした。

Boston Ballet

ボストン・バレエはセンターレッスンからスタート。明るくて綺麗なスタジオで気持ちが良さそうです。
ハンス・ファン・マーネン《3つのグノシエンヌ》の舞台映像や今期のプログラムについて紹介の後、ミッコ・ニッシネン芸術監督改訂の《ライモンダ》のリハーサル。

ボストン・バレエはこれからニッシネン版《くるみ割り人形》のシーズン。ボストン・バレエ学校の生徒さんまで沢山出演して、着ぐるみも踊る、可愛くて賑やかなくるみ。コロナ禍で中止していた、小さい大勢のねずみさんたちも舞台に戻ってくるそうです。嬉しいですね!

Ballet Nacional de Cuba

キューバ国立バレエ団は、キューバのハバナにあるカンパニーです。ヴィエンセイ・バルデス芸術監督によるお話の後、アントニオ・ガデス《血の婚礼》の舞台映像が見れます。映画版の有名なシーン、スローモーションのラストシーンも演出されていてフラメンコバレエとして見応えがあります。

伝説のバレリーナ、アリシア・アロンソが設立した、クラシックバレエのカンパニーで、カルロス・アコスタやホセ・カレーニョなど付属のバレエ学校からも大スターを輩出しています。

トランプ政権でキューバは「テロ支援国家」に指定され、現在も制裁は解除されておらず、新型コロナウイルス感染の影響による観光客の激減、ウクライナ侵攻中の友好国ロシアからの経済的支援の滞り、大型ハリケーンによる甚大な被害、とハバナからの亡命者は2022年には約30万人にのぼったそうです。多くは若い人たちでダンサーもその数の中に多く含まれるようです。

ヴィエンセイのお話がスペイン語なので説明の内容はわからなかったのですが、以前から海外にツアーへ行くとダンサーがそのまま亡命して帰ってこないことに悩まされてきたバレエ団です。劇場も修理中のようですし、キューバの状況はバレエ団にとって厳しいと思いますが、インスタグラムでは最近の記念ガラの投稿などあり、バレエ文化が根付いている国だなあと再確認しました。

Smuin Contemporary Ballet

スムーイン・コンテンポラリー・バレエはバレエやミュージカルのコレオグラファー、マイケル・スムーインが設立したサンフランシスコにあるカンパニー。インスタグラムでのライブ配信でした。

The National Ballet of Canada

カナダ国立バレエ団は、Facebookでライブ配信の予定でしたが、ライブで見れず、後から見ようとしても痕跡すら見つけられませんでした(涙)

Ballet BC

バレエ・ビーシーはカナダ、バンクーバーにあるカンパニーです。シャハー・ビンヤミニ《ボレロX》、メディ・ワレルスキー《サイレント・タイド》のリハーサルを紹介。どちらのコンテンポラリー作品も観てみたいと思いました。

Ballet Concierto de Puerto Rico

バレエ・コンシエルト・デ・プエルトリコはプエルトリコの首都サン・ファンを拠点とするバレエカンパニー。クラスレッスンと舞台映像の後は《ドン・キホーテ》のリハーサルを配信。

San Francisco Ballet

サンフランシスコ・バレエはフリオ・ボッカのコーチングによるボーイズクラス(録画)のセンター、アダージオレッスンからスタートしました。テイラー・スイフトTシャツのダンサーの伸びやかさと繊細なつま先がとてもきれい目を惹きます。あとでどなたか調べましょう。彼から目が離せません。

ゲストコーチのようですがフリオ・ボッカのレッスンが受けれるのは幸せなことですね。現役の姿が思い出せないくらいですが、それなのに滑らかに動いて美しい見本です。穏やかな優しい口調で注意すべき点を的確に伝えると、ダンサーの踊りがあっという間に変わりました。

私がボーイズクラスで注目したダンサーのテイラー・スイフトTシャツのルカ・フェロは2020年に入団して、まだコール・ド・バレエでした!モナコ・プリンセス・グレース・アカデミーの出身、なるほど。今後がとっても楽しみです。タマラ・ロホ芸術監督のコーチングによるガールズクラス(録画)もセンターからスタート。

プリンシパルのサーシャ・デ・ソラや倉永美沙さんの姿もあり見応えあります。ミントグリーンのレオタードのダンサー黒の上下のアジアンなダンサーがエレガントで素敵だなあと注目しました。またあとでどなたか調べます。

最初のリハーサルは《白鳥の湖》倉永美沙さんとアーロン・ロビソンによる、白鳥のグラン・アダージオ。
続いてアリエル・スミス《Carmen》 のリハーサル風景と作品紹介、アシュトン《マルグリットとアルマン》でマルグリットデビューについてヤンヤン・タンがインタビューに答えながら、少し画像と映像が流れます。まだちょっと硬さの残るヤンヤンのマルグリットですが、舞台に乗る頃には素敵になること間違いなしですね。

次はなんとエド・ワトソン(=マクミラン《大地の歌》のゲストコーチ)のインタビューも交えながら、リハーサル風景が見れます。今年はロイヤルじゃなくてサンフランシスコのコーチで出演だったのですね!《大地の歌》のエド自身のエピソードや作品について語っていてとても面白くて勉強になりました。

続いてはアズール・バートン《Mere Mortals》のリハーサル。作品を作り上げる過程が見れるので、振付のアズールの創造性にワクワクさせられます。特にアレクシス・F・ヴァルデスがリードをする場面から、イサック・エルナンデスとパーカー・ガリソンのデュエットまでがとってもエキサイティングです。この作品はLIVEで観てみたい、と強く思いました。

センサー・フレンドリー・プログラムというのも素晴らしいアイデアですね。今回はくるみ割り人形。じっと座っていられないなど、劇場で鑑賞するエチケットを意識することが難しい方達がバレエを楽しめるように、その日は公演中も入退場できたり、爆発の音や眩しいライトの演出を無くして、びっくりしたり怖くないようにするそうです。公演前にもバレエを楽しむためのワークショップや色々なサービスがあり、私も子供が小さい時にこんなプログラムの日に一緒に観劇出来たら楽しかっただろうな、と思いました。バレエが生活に溶け込んでいて羨ましいです。

最後のリハーサルは《白鳥の湖》から第3幕の黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ。プリンシパルのサーシャ・デ・ソラとイサック・エルナンデス。2人とも《Mere Mortals》のリハーサルで、特にイサックはがっつり踊っていたのですが、さすがプロ、半端ない体力をお持ちです。

サンフランシスコ・バレエ、今回意欲的な新作とクラシック作品のリハーサルの数々を見せてくれました。魅力的なダンサーがたくさん在籍していることを知り、ぜひ観に行きたいなと思いました!

Pacific Northwest Ballet

パシフィック・ノースウエスト・バレエはシアトルが拠点のカンパニー。YouTubeでライブ配信があったようですが、アーカイブされていないようです。

Les Grands Ballets Canadiens

レ・グラン・バレエ・カナディアンはモントリオールが拠点のバレエカンパニー。ダイジェストのクラスレッスンのあと、ピーター・クアンツ《椿姫》とジェーン・スムルダーズ《シンデレラ》のスタジオリハーサルを一部配信。

その後はカンパニー内のベテランと、このカンパニーに加わったばかり(他のカンパニーに所属していた)の、パートナーシップのある2組のインタビュー。恋バナでお互いをからかいつつも、これからキャリアを終えようとしているダンサーと、これから円熟期を迎えようとするダンサーが、同じ椿姫を踊るにあたっての違いの話がグッときました。

American Ballet Theatre

アメリカン・バレエ・シアターはスーザン・ジャフィ芸術監督によるクラスレッスン。プリンシパルがずらっと豪華に参加しています!クロエ・ミッセルダイン、ジェームズ・ホワイトサイド、イザベラ・ボイルストン。カサンドラ・トレナリーやスカイラー・ブラントもいますね。

長年ABTの顔だったスーザンのレッスンはABTらしいレッスンを等身大で見せてくれました。ストレッチではピアニストがアニーのTomorrowを弾いたので合唱になったり、可愛いミニチュアダックスがレッスン見学していたものアメリカンで楽しい!

レッスン最後のグラン・フェッテではエリザベス・ベイヤーの安定感、回転スピードと回数は超ハイ・パフォーマンス。ワガノワ式なのでつま先がぶらんとならないようになるとさらに美しいですね。山田ことみさんはフランス式で、エレガントでありながらファームな軸で、レッスンを締めて盛り上がりました。

イリーナ・コルパコワのドン・キホーテのコーチが貴重すぎます!キトリがキャサリン・ハーリン、バシリオはダニエル・カマルゴ。キャサリンもダニエルも…特にキャサリンがイリーナの言うことを聞かずマイペースなのが笑ってしまいます。まあ彼らほどになれば、今の時代は個性も大事ですから先生の言うこと聞けばいいってことはないですけど、この映像を見ている未来のダンサーにはとても参考になる王道のドンキ指導で色んな意味で興味深いです。

それにしてもレジェンドのイリーナがちょっと動くだけで、輝くばかりに可愛いらしいキトリになるのが本当にすごい。キャサリンはバランスを長くとることや、回転を多く回ることが優先になっているのかな。

ダニエルはイリーナに、バシリオのキャラに近い生まれなんだから女子たちが「きゃ〜」ってなるようにカッコ良くセクシーに!と鼓舞されていました。彼はもっと生き生きと演じれるはずですけどね。アダージオのリハですし、舞台ではチャーミングでクールなバシリオになりきるに違いありません。

フルのクラス・レッスンもドンキのリハーサルもABTらしさが満載で、とーっても面白かった。

Acosta Danza

アコスタ・ダンツァはカルロス・アコスタが出身のキューバのハバナに設立したダンスカンパニー。Facebookでコンテンポラリーのクラスレッスンを配信しました。

Houston Ballet

ヒューストン・バレエは昨年初めて来日公演も行ったバレエ団で、今年の夏にはジュリー・ケントが副芸術監督になって、さらなる充実が期待されるのですが、WBDの映像は後日見つけられませんでした(涙)

Kansas City Ballet

カンザスシティ・バレエはデヴォン・カーニー芸術監督によるクラスレッスン。監督自らMCも務め、センターレッスン中にカンパニーのダンサーの紹介をしますが、その内容もレッスン中のコメントもとってもリラクシングで、カンパニーやダンサーへの愛を感じる内容で、聞いていて心地よかったです。

São Paulo Dance Company

サンパウロ・ダンスカンパニーは《Temporada em Construção (Season under Construction)》のドキュメンタリー映像を配信しました。インタビューが大部分です。

Ailey II

エイリーⅡはアルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアターのセカンドカンパニー。アーカイブは見つけられませんでした。

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