東京都庭園美術館と都民の日

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開館記念日(10月1日)は入館無料!

東京都庭園美術館の公式ウェブサイトが9月29日リニューアルしました!

https://www.teien-art-museum.ne.jp/

TEIEN 40th Anniversary Festival:2023年10月1日〜11月19日の開催に先駆けて、美しい写真や映像が盛り込まれて使いやすく変身したので、更なるコンテンツの充実を期待させてくれます。

東京庭園美術館では9月23日からスタートした企画展「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」が10月1日は入館無料です。

プラス、開館40周年記念事業で、この日は「ジャズとダンスの祝宴」の公演が2回(13:30〜、15:00〜)、美術館をイメージした特別メニューや限定メニューを販売するキッチンカーも登場するそうです。お天気によっては中止なので、悪天の時はお出かけ前にホームページを要チェックですね。

東京都庭園美術館 本館

東京都庭園美術館の本館は1933年に朝香宮家(1906年に明治天皇から朝香宮の宮号を賜って創設した宮家で、1947年に皇籍を離脱)のご自邸して建てられ、1983年に美術館として開館されました。今年は開館40周年。

建築は宮廷建築を担う宮内省内匠寮、内装はフランスのアール・デコ様式の人気デザイナー、アンリ・ラパンやルネ・ラリックたちが起用されました。重要文化財です。大理石、アイアン、ガラス、木材…ふんだんに使用された貴重な素材と高度な技術、当時のフランス最先端の意匠を現存の建物の中で存分に楽しめます。

企画展「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」と新館

2014年に開館された新館は個性的な本館に対して、アプローチから建物の2面はほぼガラス、のシンプルな近代建築。箱型のギャラリー、カフェ、ミュージアムショップがあり、庭園を見渡せる大空間。
昨日は天気が良かったのでガラスのアプローチが美しい模様を床に投げかけていました。

企画展は本館と新館で開催されていますが、新館では秋田の大村美術館所蔵のルネ・ラリックの立像4体《ガラテ》《カリプソ》《ダフネ》《テルフューズ》が展示されていました。1925年のパリ「現代装飾美術産業美術国際博覧会」(アール・デコ博覧会)のガラスの噴水塔を飾った女神のうちの4体。

高さ15メートルほどの巨大な噴水塔《フランスの水源》は一段につき8体、八角形に配置された女性像が16段に積み上げられ、計128体の女性像で装飾されていました。段ごとに異なる女性像で、それぞれ水の女神や妖精の名前がついて、貝殻や水滴などのモチーフを身に纏っています。

下から上へ背が高い→低い像が飾られて、上段の背の低い像は下から見上げるとお顔がよく見えるように俯く角度が深くなっています。横からの写真を撮ってこなかったのですが、4体の中で1番背の高い《ダフネ》=向かって左から2番目に比べ、右端の10センチほど背の低い《ガラテ》を見比べるとそれがよくわかります。

ラリックの人物像では、西洋的なプロポーションや優美な動きが魅力的な作品が多くありますが、こちらの立像は硬く静的なポーズで、どこか東洋的な雰囲気を感じます。神秘的で仏像や観音像のよう…
1925年の万博時、あたりが暗くなると噴水塔は先端技術の電気照明で内側から照らされたそうで、その光景はさぞかし幻想的で圧巻だったでしょうね!

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TEIEN Restaurant

美しい庭園を眺めながらのお食事にオススメです。爽やかで開放的な気分でいただけるランチタイムにしか行ったことがありませんが、レストランHPの掲載写真によると、ディナータイムはお庭がライトアップされて、それも素敵です。

#都民の日 2023年10月1日

10月1日は都民の日。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/08/23/07.html
東京庭園美術館以外にもいくつかの美術館、上野動物園などの動物園や公園、建築や庭園、が無料で公開されますので、お天気に恵まれてお出かけ日和になるといいですね。

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