都立文化財 ９庭園のひとつ
浜離宮恩賜庭園
旧芝離宮恩賜庭園
小石川後楽園
六義園
旧岩崎邸庭園
向島百花園
清澄庭園
旧古河庭園
殿ヶ谷戸庭園
上記９つの都立庭園は国や都の文化財に指定されていて、古くは江戸時代から続く歴史・文化・自然に貴重な価値があります。どの季節に出かけても気持ちの良い場所ですが、旧古河庭園のこの秋のイベントやオススメを紹介します！
石造りの洋館
旧古河邸（大谷美術館）
日本建築界の恩人、1852年ロンドン生まれのジョサイア・コンドル最晩年に設計の、イギリスのマナーハウス（manor house）にならった様式の洋館です。１階は洋風建築、生活の場の２階は和風建築。外観は赤黒く重めですが、１階の内観は大理石や重厚な木材を使用しながら、天井が高く厚塗りの漆喰かな？白いので明るく、カーヴィングのデザインとも相まってフェミニンな印象を受けます。２階は一般見学はできないので、見学したい方はガイドツアーに参加して下さいね。
１階の天井は超立体的なモールディングがゴージャス。大理石のマントルピースをはじめ、随所に優美で繊細な彫刻が多用されていています。コロニアルスタイルの色鮮やかなベランダが可愛い。
２階の付属棟には蔵があり、展示室になっています。コンドルの経歴や建築家としての仕事、日本での生活と文化への関心をしめす資料が、多くはないですが紹介されています。蔵自体も見学する価値が高いですし、コンドルの日本の伝統文化への関心と愛の深さには驚かされます。
優雅にティータイム
そしてこの洋館内のグランドダイニングでは、お庭を眺めながらお茶やお菓子がいただけるのです。洋館の見学なしで喫茶のみの利用もできます。紅茶はウェッジウッドのアイコニックで可愛いワイルドストロベリーの茶器で供され、パウンドケーキはナチュラルな甘さで美味しいです。ケーキのお皿もワイルドストロベリーで揃えてくれたらもっと気分が上がるなあ、とちょっとだけ思います。
秋のバラフェスティバル 2023年10月7日〜11月10日
洋館に接して洋風庭園があります。この庭園もコンドルの設計です。大変よく手入れのされたイングリッシュガーデンで、春と秋には約100種類200株もの見事なバラが咲き誇ります。石造りの洋館とバラの庭園は都内とは思えない景色で、バラの香りに癒されます。この秋いくつか楽しみなイベントが開催予定ですが、いづれも雨天中止なので、秋晴れが続きますように。
秋バラの音楽会
庭園で弦楽四重奏の演奏会が予定されています。
2023年11月5日（日）12：00〜／15：00〜（各回30分）
秋バラ限定
ROSE SHOP
オリジナル商品やバラグッズの販売があります。
期間中毎日 10時～16時
おまけ：
スマホアプリ「旧古河バラコレ」
千葉工業大学の研究センター〈STAIR Lab（ステアラボ）〉が東京都公園協会とコラボしたスマホアプリがリリースされています。バラをスマートフォンのカメラで撮影するだけでオリジナルのバラ図鑑が完成する、旧古川庭園〈秋のバラフェスティバル〉向けのアプリです。気軽なスマホ撮影でちょっとお遊び
紅葉とバラ、和と洋の秋 2023年11月11日〜12月3日
バラの季節が終わりを継げる頃、旧古河庭園の日本庭園の紅葉が色づきます。紅葉の日本庭園から洋館＋バラの景色を眺めるというのはなかなかユニークな体験。こちらの日本庭園は、山縣有朋の京都別邸無鄰菴、平安神宮神苑、円山公園、南禅寺界隈の財界人の別荘などを手掛けた小川治兵衛（1860～1933）の手によるものです。この期間のイベントも雨天や荒天では中止になってしまうので、お出かけ前にHPを確認して下さいね。
秋を彩る演奏会
小山兄弟の津軽三味線の演奏会が庭園で催されます。以前は洋館を背にしての演奏でした。せっかくの津軽三味線の演奏と袴姿なので、洋館ではなく紅葉をバックにするととても素敵だと思いますけど、工夫できないものですかね〜
2023年11月18日（土）12：00〜／15：00〜（各回30分）
秋バラ限定
ROSE SHOP
オリジナル商品やバラグッズの販売があります。
期間中毎日 10時～16時
おまけ：
お茶室で閑寂に親しむ
日本庭園内にお茶室があります。イベントに関係なく、春・秋限定かつ貸切されない時は、お抹茶とお干菓子をいただけます。相席になることが多いですが、時には木々に囲まれた茶室で、大正期の名園の眺めを独占すること機会に恵まれることも。
まとめ
2023年10月現在、庭園の入園料は150円、洋館見学料は別途400円です。
喫茶のみの入館は喫茶代のみ事前に支払って入館し、案内される部屋以外には立ち入れません。
洋館内は靴を脱いで備え付けのスリッパに履き替えての見学になりますので、暑い季節にサンダルで出かける時は靴下を持参するといいですよ。
バラフェスティバル中や紅葉の時期は洋館もお庭も混雑するので、見学やティータイムを並ばずにゆっくり楽しみたい方は、その期間を外してお出かけされるのもおすすめです。
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