パリ・オペラ座バレエ団2024年日本公演④

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《白鳥の湖》チケット購入を迷っている方へ

↓「パリ・オペラ座バレエ団2024年日本公演③」でチケットの残席状況(11月27日現在)を記事にしています。

その時点で購入可能なチケットについて、チケットの購入を迷っている方へ、キャストの特徴を偏愛的にご紹介します。もしよろしければご参考までに。

2024年2月10日(土)13:30

白鳥の湖、日本での人気の高さは依然ダントツですね。でも2月10日の土曜日のマチネという好条件にもかかわらず、B親子席がわずかながらも残っているとは驚きです。エトワールになったばかりのギヨーム・ディオップを観ないなんて。私は速攻この日に観に行くことを決めました。

ギヨームは飛び級での抜擢。エレガントでロマンティック、しなやかで強靭なテクニックを持つ23歳の若いエトワールは、ジゼルのアルブレヒトで任命され、ウェイン・マクレガーの「ダンテ・プロジェクト」でエトワールのデビューを飾りました。ジョゼ・マルティネス芸術監督の育て方がしびれます〜!!!

この映像では、まだまだサポートの時に余裕がなく王子になりきっていませんが、ドロテお姉様からたくさんの学びを得ているので、この時から約1年後の来日公演、まだジークフリードのパ・ド・ドゥは伸びしろありだとしても、飛び級エトワールのヴァリエーションは絶対観る価値ありです。

残っているのは親子席なので、もし私がこれからチケットを取らなければいけないという悲劇に見舞われたのなら、バレエ鑑賞が好きな高3年受験生の娘か、さすがに時間に余裕なしで断られたなら小学生の甥っ子(=バレエ観劇デビュー)を連れてでも、チケットゲットします!高校生までお子様料金半額で観れるなんて、NBSさん太っ腹です。

2024年2月9日(金)18:30

2月9日(金)18:30〜のチケットだけが、残席に余裕がありますね。
平日の18:30というのはお仕事をしている人にはタイトなスケジュールでチケットを躊躇する気持ちはとてもわかります。

しかし!この日は2022年にエトワールに任命されたばかりのポール・マルクが観れます。ポールは非常にテクニックが高いですが、ノーブルでジークフリード王子にピッタリ。下に貼り付けた約9ヶ月前のYouTube映像では、ポールが超トリッキーなテクニック満載でダンサー泣かせのヌレエフ版白鳥王子を踊る舞台映像などが見れます。

大変に余裕を持って踊っています。ポールの特徴的な柔らかいランディングのジャンプや、大きな弧を描く隙のない爪先など、エレガンスと豊かなミュージカリティが溢れています。白鳥王子らしさ、間違いのなさで言ったら、私の中では来日キャストでナンバーワンです。

白鳥の2枚目のチケットを買うならポールが観れる日です。仕事の予定をなんとかできないか、これを書きながら頭の中がぐるぐるしてきましたよ(笑)

私は今回の来日メンバーで「絶対観たいオデット」がいなかったので王子で日程を選びました。来日オデット4人のうち、セウンはタイプが異なりますが、大人気の八菜さんはじめ、アマンディーヌもヴァランティーヌも最近のパリオペの人気傾向に私が合わないようです。

この日のオデット、セウン・パクは2年前にジュリエットを踊って、アジア人で初めてエトワールに任命されました。パリオペで、アジア人が、しかもジュリエットで任命されるなんて、奇跡のようなことです。確実なテクニックと高い表現力が評価されたわけです。

セウンとポール・マルクが2年前にロミオとジュリエットを踊っている映像を貼り付けます。

まとめ

ヌレエフ版のロットバルトは踊ります。マノンでデ・グリューに配役されているジェレミー=ルー・ケールが白鳥の時はロットバルトにキャスティングされますように。

大人観客にはマノンの方が演目的には断然面白いと思いますが、お子さんには配慮が必要な場面が極一部ありますので、白鳥を見飽きてない方、ヌレエフ版の白鳥をライブで観たことがない方は、パリオペの美しいお衣装と豪華な舞台芸術も併せて体験して欲しいです。バレエがもっと好きになることをお約束します!

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