シネマ|「オリガ・スミルノワのジゼル in cinema」の上映は、3月8日から始まります♪

必見です!!!
上映期間ははっきり示されていませんが、可能な限り後回しのご予定にされないほうがいいと思います。どうぞお見逃しなく。

オリガ・スミルノワのジゼル in cinema

公式ウェブサイトより

ウクライナ侵攻に反対し祖国ロシアとボリショイを離れた
オリガ・スミルノワがスクリーンに舞い戻る!

ワガノワ・バレエ・アカデミー仕込みの優美さとボリショイ・バレエのダイナミックさを兼ね備え、ボリショイの次代を担う新女王と目されるも、ウクライナ侵攻に反対し祖国ロシアを離れたオリガ・スミルノワ。「私の魂のすべてで、この戦争に反対する。ロシアを恥じることになるとは思っていなかった」と語りオランダ国立バレエに電撃移籍したスミルノワを、ロシアのウクライナ侵攻までの過去12年間「ボリショイ・バレエ in シネマ」を製作してきたパテ・ライブがスクリーンに呼び戻した!

ヨーロッパ名門バレエ団、オランダ国立バレエが送る
ロマンティック・バレエの最高傑作

全世界20か国から90名以上のダンサーが所属する名門オランダ国立バレエは、芸術監督テッド・ブランセンの下、豪華絢爛な古典作品のレパートリーに加えて、数多くの現代作品を生み出してきたことから世界でも最も先進的なバレエ団の一つと高く評価されている。本作は、従来の「ジゼル」に見られる伝統的側面を重んじながらも、アルブレヒトの内面描写に重きを置くなど、普遍的で偉大なロマンティック・バレエの金字塔に新たな命を吹き込んだ意欲作。アルブレヒトを演じるのは、スミルノワと同じくボリショイを離れたプリンシパル、ジャコポ・ティッシ。イタリア出身のティッシは、長身を生かした優美な踊りに定評がある正統派ダンスール・ノーブル。彼の華麗な演技も必見です。

目次

上映する映画館

Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下をはじめとして、いまのところ北海道、東北を除く各地で上映予定です。

この映画について

撮影場所:オランダ国立歌劇場
撮影時期:2023年10月
上映時間:115分
主演:オリガ・スミルノワ、ヤコポ・ティッシ
新演出・振付:ラシェル・ボージャン、リカルド・ブスタマンテ
改訂振付:マリウス・プティパ
原振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー
美術・衣装:トゥール・ヴァン・シャイク
音楽:アドルフ・アダン
演奏:オランダ・バレエ・オーケストラ
指揮:エルマンノ・フローリオ

↓オランダ国立バレエ団のジゼルのトレーラーです。オリガとヤコポは、今観たいジゼルとアルブレヒトのマイ・ベスト・キャスト。映画で観れるなんて、今回の上映は本当に嬉しい!!!

オリガ・スミルノワについて

オリガはボリショイバレエで2016年にプリマバレリーナに昇進しましたが、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻すると、侵攻に強く反対していたので祖国を離れることを決意します。

オランダ国立バレエ団のプロフィールには
「他に選択肢はありませんでした」
「理想的な世界では、芸術と政治を分離できるはずですが、現実にはそれはほとんど不可能です。 特にボリショイ劇場はロシアの主要劇場として、政府が掲げるあらゆるものと密接に絡み合っている」と掲載されています。

侵攻直後にボリショイを離れた後には文書で
「現代の見識ある世界においては、文明社会は平和的な交渉によってのみ政治問題を解決することを期待している」

「ロシアを恥じることになるとは思わなかった。才能あるロシアの人々、私たちの文化、運動面での業績をいつも誇りに思ってきた」

「しかし今や、以前と以後を区別する線が引かれたと感じている。人々が死んでいき、頭上の屋根を失ったり家を後にせざるを得なかったりしているのは痛ましい」

「数週間前、こんなことが起こると誰が予想しただろうか。私たちは軍事紛争のただ中にはいないかもしれないが、この世界的大惨事に無関心ではいられない」と公表しています。

アメリカCBSテレビが放送するドキュメンタリーテレビ番組「60 Minutes」でも、同様の速やかで確固たる決断を語っています。なんと勇敢で清廉な生き様なんでしょう。オリガへの敬意と称賛の気持ちでいっぱいです。

↓2023年ワールド・バレエ・デイのオリガとヤコポのジゼルのリハーサルのこと、オランダ国立バレエ団のことを記事にしています。

公開記念トークイベント「バレリーナ・中村祥子が語る「ジゼル」の世界」開催!

<バレリーナ・中村祥子が語る「ジゼル」の世界>

日程:3月9日(土) 10:45の回 上映後
ゲスト:中村祥子さん(バレエダンサー)
MC:阿部さや子さん(WEBメディア「バレエチャンネル」編集長)
会場:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下

あまりご存知ない方のために…
祥子さんはローザンヌ国際バレエコンクール受賞後、ジョン・クランコ・スクール→シュツットガルト・バレエ→ウィーン国立歌劇場バレエ→ベルリン国立バレエ・プリンシパル→ハンガリー国立バレエ・プリンシパル→K-BALLET COMPANY・名誉プリンシパル&フリーランスと華やかな経歴をお持ちです。

現在はひどく珍しいこともないかもしれませんが、ヨーロッパのバレエ団にいらした当時は、170センチを超える長身、ファームでスカルプチュアルなバレリーナ向きの映える体型を持つ日本人バレリーナは稀有で、私も大好きなバレリーナ。

明日の映画の後にトークショーがあるとのことで、もちろん私もこの回の映画を観に行きます。まだたくさんお席残ってますよ(3月7日12時現在)!!どんなお話をして下さるのかとっても楽しみ。

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