例えばマティス展@東京都美術館
2023年4月27日〜8月20日の「マティス展」は、世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センター(パリ)の全面協力で開催されました。
20世紀を代表するフランスのアンリ・マティス(1869−1954年)の生涯にわたる作品群…絵画、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、そして最晩年の集大成といわれる南仏Venceのロザリオ礼拝堂の映像や資料を集めた、大規模で素晴らしい展覧会でした。
母と32年前に訪れたロザリオ礼拝堂を4K映像で観た時、マティスらしいモダンな光の礼拝堂の静謐な美しさを思い出して当時の感動がよみがえりました。
ところで展示をたっぷり堪能した後にトラップが仕掛けられていることはみなさんご存知ですか?
そうです、展覧会限定の特設ショップのグッズたちです!
展覧会のエッセンスが凝縮された数々のグッズが所狭しと並べられて、素通りは許されません。今回のマティス展では特にセンスの良さが光っていました。
マティスは著作権などの関係でグッズを作るのが相当難しいはずなので、今回のグッズ作成は数々の大人の事情を乗り越えた結果なんだろうと推察しました。関係者の皆さま、ありがとうございます。
ショップ入り口近くには展示作品のポストカードがずらりと並んでいました。よくある光景ですよね。ここからがすごい!専用マットとフレームを組み合わせて、まるでミニ絵画を購入できるようになっているのです。お手軽にお家にマティスを飾れるアイディアでワクワクしました。
奥の一角にはマティスの作品中の小物で使われているようなアンティークのキリムやチュニジア製の壺なども販売されていて、目指すシンプルライフに思わず反旗を翻しそうに。
Life with MATISSE MUSEUM SHOP
今回はかなりの点数のお持ち帰りをしたのですが、その中でも特にお気に入りの2点をご紹介します。
1.Tenugui
注染手ぬぐいです。
染めのデザインはロザリオ礼拝堂の透かし彫りの告解室の扉です。
うちのにゃん2が退いてくれないので一部見えませんけど、扉の通りです。実際の扉はレースのような繊細さですが、手ぬぐいは知らないで見ると和柄?と思えなくもないような…
そこがまたかっこいいです。私は普段から手ぬぐいを愛用しているので、これは絶対に手に入れようと勇んでショップに向かいました。
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2.Scarf
ポンピドゥーに収蔵されている《オセアニア、空》
この作品はマティスがアトリエの壁一面に広げた切り紙絵を、リネンにシルクスクリーン印刷を施した版画作品です。とっても巨大なパネル(177×370cm)の作品が、78×164cmのコットン×シルクのスカーフに。
作品は30部プリントされていて、ポンピドゥーの収蔵作品は限定番号6なので、スカーフにも“6/30”のエディション(赤い矢印)と、マティスのサインとエディション(青い矢印)が入っているのがたまらない魅力です。薄手で肌触りが良く、スカーフとしての使い勝手もとても気に入っています。
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おまけ
ロザリオ礼拝堂の入り口のステンドグラスがデザインされたショッパーです。50円でした。ステンドグラスの部分が透明になっていて、とっても素敵なんです。愛でるためだけに綺麗に持って帰りました。
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![](https://hashibami-blog.com/wp-content/uploads/2023/09/IMG_1516-768x1024.jpeg)
今回は展覧会の特設ショップについて力説しましたが、常設のミュージアムショップもおすすめです。見るだけでもとっても楽しいですよ〜