パリオペの来日公演《マノン》のチケットがまだまだ購入できます。ソールドアウトしているのは土曜日マチネのミリアム&マチューのみで、S席が残っているのもあります。
マノンの空席状況
![](https://hashibami-blog.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_2025-1024x447.jpeg)
《マノン》ってどんな作品?
音楽:ジュール・マスネ
振付:ケネス・マクミラン
上演時間:約2時間45分(休憩2回含む) 予定
指揮:ピエール・デュムソー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
あらすじや見どころについてはこちらの記事をご参照ください。
![](https://hashibami-blog.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_2407-300x214.jpeg)
どの公演=キャストを観る?
一番のおすすめはリュドミラ・パリエロ&マルク・モロー
リュドミラ・パリエロとマルク・モローの公演は一度しか観れません。
★2月18日(日)13:30
私としては今回の3組の中で最も期待が大きいペアです。日曜日の昼間の公演なので行ける人が多い日程で、いい席が残っていますよ。
1週間くらい前にリュドミラとマルクのマノンの沼地のパ・ド・ドゥのリハーサルがInstagramのストーリーズに上がっていました。あまりの素晴らしさに何度も見返しました。ストーリーズなので翌日には消えてしまって、もう見れないのが残念でなりません。
リュドミラはアルゼンチン出身で、2003年に入団、2012年にパリオペ初の南米出身、パリ・オペラ座バレエ学校出身者でないエトワールです。彼女のような才能ある、フランスにおける外国人が存在することで、今パリオペ・エトワールのバックグラウンドが豊かになっているのですね。苦労も努力も人一倍してきたことでしょう。そして何より、そんな条件の悪い時代にエトワールに選ばれるだけの力があるということです。
↓リュドミラのマリー・ヴェッツェラ(マイヤリング)、マクミラン作品を踊る彼女はこんな感じ。最後のルドルフとマリーが破滅に向かうPDDなので重くて辛いシーンですが、画質が悪くてもリュドミラのキリッと引き締まった、しなやかな肢体と強靭なテクニックが確認できると思います。マクミラン作品に合うダンサーです。
マルク・モローは昨年36歳でエトワールに昇進しましたが、年齢的にもう諦めていたそうで、思いもよらないノミネートに感涙している映像はこちらまでもらい泣きしそうな感動に溢れています。マルクは2004年に入団後、マニュエル・ルグリに認められて若い時から何度も来日しています。
クリーンで確かなテクニック、優雅で柔らかな弧を描く四肢、内省的で静かな性格を思わせ、少し影のある役やエレガントな役がよく似合います。今回のキャストの中でマルク・モローが最も原作のデ・グリューに近いと思うので、18日が楽しみでなりません。
↓ロマンティックや役柄で踊りがよく見れる映像が見つけられませんでした。ベジャールなのでだいぶ雰囲気が違っちゃいますけど、同時期にエトワールに昇進したギヨーム・ディオップと。つい華やかなオーラを放つ、ディオップに目が吸い寄せられますが、マルクの姿も踊りのラインもとてもとても綺麗です。
間違いのなさで言ったらドロテ・ジルベール&ユーゴ・マルシャン
プロモーション映像になっているドロテ・ジルベール&ユーゴ・マルシャンの公演は
★2月16日(金)19:00
★2月17日(土)18:30
日本でも人気な2人なのに両日ともに残席があります。金曜日に観に行けるなら、土曜日よりもいい席がまだ残っていますよ。安定感、間違いのなさで言ったらこのペアでしょう。2人とも怪我の不安などは無さそうですし、レパートリーで何度も踊っている作品ですから楽しみでなりません。
↓百聞は一見に如かず。ドロテ&ユーゴのマノンから「出会いのパ・ド・ドゥ」です。
日本で最後のマノン役を踊るミリアム・ウルド=ブラーム&マチュー・ガニオ
ミリアム&マチューは17日(土)マチネはソールドアウトなので、残りはあと1公演=18日(日)ソワレに残席があります。マチューの人気を持ってしてもパリオペの《マノン》が売り切れないとは。
ミリアム・ウルド=ブラームはまもなく引退です。5月にアデュー公演が始まりますが、最終回は5月18日、演目は《ジゼル》です。ロマンティック・バレエでそのキャリアを終えようとしています。
エトワールとしての来日公演はこれが最後、日本でのアデューはこの《マノン》ということになりますが、引退間際にこれほどのビッグロールを踊るのですから、世界有数のダンサーって本当も凄いといつも思います。
42歳になったミリアムは、今でもバレリーナらしい妖精のような容姿と可愛いお顔で、マチューとのパートナーシップも繊細な演技を得意とするベテラン同士で間違いがないでしょう。
↓パリオペなのでヌレエフ版ですが、ミリアムのジュリエットです。なんて可憐!マチアスのロミオとも息がぴったりです。
↓みんなが大好きなマチューなので、改めて紹介するまでもないのですが、一応(笑)
マチューってすごく毛深いんだーと興味深く、極上の美しいムーヴメントが確認できる大好きな映像です。
まとめ
もしバレエ好きなら、日本にいながらにして、パリ・オペラ座バレエの絶品《マノン》を観るこんなラッキーな機会を逃すのは本当にもったいないです。こんな世界情勢の中、大勢のエトワールが来日して公演が行われることは本当に幸せなことです。
ちょっとバレエに興味があるけど、舞台を見に行くのはハードルが高いと思っている方も、新しい経験をしてみるのはいかがでしょう。音楽が好きならオーケストラ、デザインや美術が好きな人なら舞台芸術や衣装を見る楽しみもあります。特にマノンのように演劇性の高い作品なら、バレエの知識などなくとも楽しめます。
そして、バレエを見に行く時はオペラグラスを忘れずに。私は他にも、チケット、舞台見る用眼鏡、のど飴を忘れないように気をつけます。
![](https://hashibami-blog.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_1670-300x200.jpeg)